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蘇州のご紹介

皆様、大変お待たせいたしました。
今回は、名勝「寒山寺」のご紹介です。


寒山寺

寒山寺は、梁代創建の禅宗寺院です。509年−519年の間に建立されました。 創建当初は妙利普明塔院と呼ばれていましたが、唐代に高僧寒山、拾得が天台山から移り住んだことから寒山寺と呼ばれるようになります。 度重なる火災に遭い、現在の建物は清代に再建されたものです。

張継の「楓橋夜泊」

月落鳥啼霜満天
江楓漁火対愁眠
姑蘇城外寒山寺
夜半鐘声至客船

詩人(唐)張継が「楓橋夜泊」を詠って以来、寒山寺は全国的に有名になりました。 今日、寒山寺は中国だけでなく、日本を含む諸外国でも広く知られるようになりました。 寒山寺の鐘は(日本から寄贈されたもの)除夜の鐘としても有名であり、この除夜の鐘を聞くと10年若返ると言われています。 唐、宋代には蘇州で夜半に鐘をつく習慣があり、その余韻は朝まで続いたともいわれます。 現在の鐘は清の光緒年間に北京の大鐘寺の鐘を模倣し制作されたものです。


また明治時代、日本の永平寺派の僧侶で書家でもあった山田寒山(本名潤子)により鐘が寄贈され、大雄殿の後方に置かれています。 大晦日の夜に寒山寺で除夜の鐘を聴きながら新年を迎えるのは、人気の高いイベントになっています。 毎年12月31日になると日本人観光客で寺はあふれるようです。

姑蘇寒山寺、歴劫年久、唐時鐘声、空於張継詩中伝耳。嘗聞寺鐘転入我邦、今失所在、山田寒山捜索尽力、而遂不能得焉。 乃将新鋳一鐘齋往懸之。(伊藤博文) という資料もあります。



漢詩が彫られた碑

寒山寺の鐘楼

五重の塔「普明塔」